頭痛には、大きく分けて二通りあります。一つ目は一次性の頭痛、つまりいわゆる頭痛持ちの頭痛と、二つ目は脳などの病気によって起こる二次性の頭痛です。
一次性の頭痛は、特に病気で起こるわけではない「こわくない頭痛」です。代表的なものとして、片頭痛(偏頭痛)、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。
二次性の「こわい頭痛」の代表格は、脳などの病気で起こる「くも膜下出血」です。「こわい頭痛」でないかどうか、一度専門医のいる病院やクリニックで診断を受けられることをお勧めします。
片頭痛(偏頭痛):何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きると言われています。脳の血管が拡張すると、周囲の三叉(さんさ)神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して発症します。
心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張することがあり、仕事のない週末などに「片頭痛」が起こりやすくなります。そのほか、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激なども、「片頭痛」の誘因とされています。
緊張型頭痛:頭の筋肉や、肩や首の筋肉が緊張することで起きます。筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる痛みです。 原因としては、、精神的・身体的ストレスであることが多く、コンピューター操作などで長時間同じ姿勢をとり続けている人に起こり易いと言われています。
群発頭痛:原因は、まだまだ明らかにされていない点が多いのですが、群発頭痛の場合は、目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすため、目の奥が痛むといわれています。
ズキンズキンと痛むタイプの頭痛で、多くは頭の片側に起こります。 発作的に起こりしばしば吐き気を伴う、とてもつらい頭痛です。周期的に起こり、仕事の妨げになったりします。
肩こりを伴うことが多い頭痛です。 頭痛の中で最も多いもので、重苦しく、締め付けられる感じがする頭痛です。
頭痛がある期間に集中し、片目の奥に起こるもので、七転八倒するほどのたまらない痛さです。男性に多いのも特徴です。また、瞳孔が小さくなったり、充血・鼻水・発汗といった自律神経症状を伴うことがあります。
片頭痛では、脳の血管の繰り返しで、脳はちょっとした刺激でも興奮しやすくなり、些細なことで頭痛を感じるようになると言われています。
緊張型頭痛では、首や肩の筋肉のこりが続くと筋肉の間を走る血管が狭くなります。すると筋肉は低血流、低酸素となり、栄養が不足した状態が続きます。また、いつも「痛い」「つらい」などのストレスが続くと、交感神経が優位になった状態となり、全身の血管を縮め筋肉を固く縮こまらせます。これによって、手足の冷えや自律神経のバランスが崩れることにより、全身のだるさなどの症状がでることもあります。
頭痛の一部には放っておくと命にかかわる「こわい頭痛」があります。これを区別するのはとても大事なことです。放置することなく一度専門医のいる病院やクリニックで診断を受けることをお勧めします。
一次性の頭痛では、薬物療法、理学療法(指圧やマッサージ、整体、鍼灸、ストレッチなど)、行動療法、サプリメント療法、などがある。
安心堂では以下の流れで患者様に接しております。
はじめに、治療方針を決めるために、お体の状態を詳しくお伺いいたします。できるだけ詳しく教えていただくと治療方針も決めやすくなります。 | 体をどこまで動かせば痛むのか、痺れが出るのか、想定される症状は何なのかを検査で調べます。 | お体の状態を骨の模型を使って、体の内部がどのようになっているのかをわかりやすく、納得いくまでご説明いたします。 | 問診・検査を経て、最適な治療を提供いたします。 原因に対して治療をする根本治療を行います。 | 治療終了後に治療の効果が継続的に続くように、簡単な筋力トレーニングを行います。また生活でのアドバイスも致します。 |